先週、薬局プレアボイド優秀事例表彰の紹介をしました。紹介記事はこちら
「薬局プレアボイド」とは、患者様の薬物治療に薬剤師が薬学的な視点で関与することで、患者さまの不利益となるような副作用、相互作用、治療効果不十分等を回避もしくは軽減できることを言います。
今回は、薬局プレアボイドをさらにわかりやすくご紹介していきます。

サンテグループ薬局の今年度の報告数は40事例

対象となった患者様の年齢は75歳以上の後期高齢者が半数を占めました。

下記のような内容が多くみられました。
その患者様の疾患を悪化させるような薬剤が処方された事例
・薬の効果が重複した薬剤が処方された事例
・確認した結果、記載内容に誤りがあった事例

薬局が見逃せばそのまま患者様の健康被害につながるケースですので、一連の受診で最後に関わる薬の専門家として責任は重大だと感じます。
また、最近の傾向として、何種類かの成分を合わせた配合剤に関するものが増えてきています。

気付いたきっかけは

薬剤師は、何をきっかけに気づくのでしょうか

薬局の記録から気付くことはもちろんのこと、患者様やご家族様から得た情報から気づく事例が一番多くなっています。お薬手帳も活躍していますね。
患者様やご家族からの情報はとても貴重です。ぜひ、多くの情報をお寄せください。

もしそのままだったら

仮に変更前の処方通りにお渡しした場合に、何が推測されるでしょうか

報告書では、「患者様に何らかの健康被害が生じたと推測される」とした事例が全体の8割近くにのぼりました。

薬の専門家として

お薬のお渡しに際して、体調変化などいろいろお話を伺うことがあります。
また、お薬手帳のご持参に協力を頂いたり、その他医療機関の受診や検査値についてお話を伺うこともあります。 ぜひ、薬のこと、体調のこと、気になることがあれば何でも気軽にお話ください。
薬の知識と患者様の情報をあわせて、安心、安全にお薬をお使いいただけるよう日々努めてまいります。
今後とも、ご協力をお願い申し上げます。