今年は秋を感じ始めたかな~と思い始めたところ、日中はとても暑い日があったり…と思えば、今日は寒いなど、体調管理が難しい日が続きますね。季候に振り回されている今日この頃ですが、今月は睡眠のお話です。たくさん寝たにも関わらず、「なんだか体がだるいな~」「疲れがとれた気がしないな~」などという経験はありませんか?睡眠には個人差もありますが、ライフステージごとに変化する睡眠環境や生活習慣を見直して、睡眠の質(睡眠休養感)を高めてみませんか。
サンテ通信11月号
体だけではなく脳も疲れているのかも?
たくさん寝たのに翌日すっきりしない場合は、「脳が疲れている」からかもしれません。朝起きてから寝る間際まで、ちょっとした時間にスマートフォンで情報を集めることができることは便利ですが、脳が休まらない原因にもなります。また、仕事や私生活などで気になること・心配なことがあると、精神的な疲れを抱えてしまいますよね。脳が疲れてしまっている場合は、運動で体を動かしてみてはいかがでしょうか?意識的に情報をシャットダウンしたり考えない時間を作ることも大切です。脳の疲れとバランスを合わせるように体も疲れている方が、ぐっすり眠れますよ。
注意したい光の環境
照明器具やスマートフォンにはLEDが使用されており、体内時計への影響が強いブルーライトが多く含まれているため、睡眠サイクルを乱してしまいます。就寝前にスマートフォンを見ないことも大切ですが、寝ている間の少しの光でも中途覚醒の時間を増やしてしまうことから、寝室内の照明にも配慮が必要です。また、光はこどもの方が影響が大きいとされています。10歳代のレンズの光透過性は、70歳代の5倍も高いそうです。注意したいですね。
11月のクイズはこちら♪
答えは、✖
休みの日くらい遅くまで寝ていたい!という気持ちも分かりますが、いつもより起床時間が大きく遅れると体内時計が混乱し、時差ボケが生じてしまい、夜寝にくくなってしまうそうです。いつもより長く寝るのは、1時間以内にすることをおすすめします。
休日に長時間の睡眠が必要な場合は、平日の睡眠時間が不足しているサインです。平日に十分な睡眠時間を確保できるよう、生活サイクルを見直してみましょう。
「寝だめ」には効果があるの?
平日の睡眠不足を、休日に取り戻そうと長い睡眠時間を確保する「寝だめ」ですが、実際は眠りを「ためる」ことはできないそうです。寝だめを習慣化している方は、時差ボケを繰り返してしまい慢性的な睡眠不足による健康への悪影響と、頻回に体内時計のずれが生じることによる健康への悪影響の両側面を持ち合わせてしまいます。その結果、肥満や糖尿病などの生活習慣病の発症リスク、脳血管障害や心血管系疾患の発症リスク、うつ病の発症リスクとなることが報告されているそうです。注意したいですね。
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