季節の変わり目や疲れが溜まって免疫力が落ちた時には、帯状疱疹に罹りやすくなります。コロナ禍では一時減少したものの、増加傾向にあるそうです。
帯状疱疹かな?という症状が現れたら、早めに皮膚科へ受診することが大切です。抗ウイルス薬は72時間以内に服用することが望ましいとされ、ウイルスの増殖を抑えることで、次第にウイルスの量が減少していき症状が軽減していきます。まずは、早期に治療を始めることが重要です。

サンテ通信9月号

帯状疱疹の痛みは、人それぞれです

皮膚に違和感が感じる程度から、針に刺されたような痛みや、ズキズキと痛みがひどく体を動かせなかったり眠れなかったり生活に支障が出るほどの痛みまで様々です。
ウイルスの増殖は、皮膚症状が発症してから72時間(3日)でピークに達します。この間に治療をはじめられたら、1週間ほどで症状が改善すると言われています。
放置してしまうと、皮膚症状が改善しても痛みだけ残ってしまったり、合併症に繋がるおそれもあるため注意が必要です。

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答えは、C.70代

帯状疱疹の発症率が最も高いのは70歳代となっています。
帯状疱疹は、50代から増えていき80歳までには3人に1人が発症するといわれています。ただ、以前に比べ20~40歳の子育て世代にも発症率が増えてきているそうです。

帯状疱疹の発症には、水ぼうそうのウイルスが深く関わっています。水ぼうそうが治ったあともウイルスは体内に潜伏し続けるのですが、それが再び増殖した時に帯状疱疹を発症させます。
このウイルスに対抗する免疫は、日本の成人の9割以上が持っているとされますが、年を重ねるにつれ次第に落ちてきます。そんな時に免疫力を補ってくれるのが“ブースター効果”というものです。水ぼうそうに罹った子どもを介して水ぼうそうのウイルスが取り込まれると、そのウイルスと免疫が戦い免疫の機能が強化されます。
近年、子どもへの水ぼうそうのワクチン接種が努力義務になったことにより、水ぼうそうに罹る子どもが約15分の1に減少したそうです。それにより、ブースター効果が得にくくなったと考えられ、20代~40歳の子育て世代での増加につながったとされています。

参考:NHKクローズアップ現代「3人に1人が激痛⁉増加する帯状ほう疹 そのワケは?」

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