高齢期の食生活の特徴として、同じものばかり食べてしまう、料理を作ることが億劫になるなど、食生活が単調になってしまう傾向にあるようです。生活リズムの変化や『食』への関心が薄れてしまうことで、食事の回数や量が減るなどが要因で、栄養が足りていない低栄養の状態に陥ってしまいます。
食事は楽しみの1つ、美味しくいただくことで生きがいにも繋がっていきます。
高齢期の栄養ケアについて考えてみませんか?
サンテ通信 9月号

高齢期のBMIについて
高齢期の低栄養の対策として、普段から体重の変化やBMIを注意しておく必要があります。“高齢になると肥満よりも痩せすぎの方の方が死亡率が高くなる”という統計もあるようです。
筋肉量は20代がピークで、歳を重ねると自然に落ちていくものです。 低栄養状態で体重が減っていくと、筋肉量の減少が加速してしまいます。BMIの目標値を参考に定期的に体重もみておきましょう。
厚生労働省 日本人の食事摂取基準『目標とするBMIの範囲』
18歳~49歳 18.5~24.9
50歳~64歳 20.0~24.9
65歳~74歳 21.5~24.9
75歳~ 21.5~24.9
食事のマンネリ化予防
いつも同じ味付けばかりで、食事がマンネリ化してしまうことはありませんか?
和風、洋風、中華などいろいろな料理を取り入れ、食事を楽しむことも大切です。特に暑い夏の時期は、火を使って調理すること自体が大変です。そんな時には、コンビニやスーパーのお惣菜や冷凍食品を活用するのも1つの手です。
また、減塩を意識するばかり味付けが薄くなってしまうことは、食が進まない要因となります。減塩を意識している方は、コショウ、ニンニク、唐辛子などのスパイスや、バジル、パセリなどのハーブや、酢やゴマなどを活用して調理することがオススメです。
9月のクイズはこちら↓

答えは、A.15秒
65歳以上の方は、目を開けたまま片足立ちを行います。15秒以下の場合は、将来転倒するリスクが潜んでいます。
【片足立ちのやり方】
両手を腰にあて、片足を床から5㎝上げます。
大きく体が揺れて軸足がぶれてしまう、もしくは上げた足が床に着いてしまったら終了です。
少し練習したのち、左右それぞれ2回ずつ測定を行い、最もいい記録を選びます。
*靴または素足で滑らないよう床の上で行いましょう。転ばないようすぐにつかまれる物のそばで行うか、支えてくれる方と一緒に行ってください。

3分筋トレ『片足立ち』
片足立ちは、足の筋肉を鍛えながら、バランス感覚も身につく運動です。
テーブルやイスなどに片手を置き、片足を5㎝程上げて1分間キープするだけです。空いた時間を活用して、片足1分3セットを両足行うことで筋力トレーニングになります。
室内で簡単にできるため、とてもオススメです。
筋力アップには、タンパク質の摂取も重要です。タンパク質は一度に吸収できる量には限りがあるため、1日3食プラス間食に分けてこまめに摂取する必要があります。
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