私たちの身体を覆っている皮膚には、摩擦や紫外線などから守ってくれるバリア機能と、新しい皮膚を生み出してくれるターンオーバー機能が備わっていることで、常に再生しながら生き生きした皮膚を保つことができています。
人生100年時代、身体を守ってくれる大切な肌もいたわってあげませんか?

サンテ通信 11月号

美肌にオススメの栄養素は?

毎日いろいろな食べ物を少しずつ食べ、体に必要な栄養素をバランスよく摂ることが大切です。栄養バランスが乱れると乾燥肌につながりやすくなります。一つの栄養素を一度にたくさん摂るのではなく、様々な栄養素を摂ることがポイントです。

【タンパク質】
肌細胞の原料となります。不足すると体力や免疫力が低下するだけではなく、肌、爪、髪の状態が悪くなってしまいます。
【ビタミンA】
皮膚の粘膜や潤いを維持します。
【ビタミンB】
新陳代謝を活発にします。
【ビタミンC】
コラーゲンの生成を促します。抗酸化作用があります。肌のハリや潤いを保ち、シミやしわを防いでくれます。
【ビタミンE】
抗酸化作用があります。血流を促し、細胞の老化を防ぎます。
【ミネラル(亜鉛・鉄など)】
亜鉛:皮膚の新陳代謝を正常に保ちます。
鉄:血行を促進します。肌のハリや弾力に必要なコラーゲンの生成を助けてくれます。

肌のトラブルを防ぐには?

バリア機能を高める

乾燥や紫外線、雑菌、摩擦などの様々な外的刺激から肌の内部を守り、健やかな状態を保つ役割を持ちます。バリア機能が正しく働くことで、肌の潤いを保つことができます。
【バリア機能が低下する原因】
・摩擦、紫外線、乾燥などの外的要因
・ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、加齢などの内的要因
・ゴシゴシ洗う、合わない化粧品を使用するなどの誤ったスキンケア

ターンオーバーのリズムを整える

約28日のサイクルで肌が生まれ変わるメカニズムをターンオーバーと呼んでいます。サイクルは20代では約28日ですが、加齢とともに30~40代では、40~50日と遅くなっていく傾向にあります。ターンオーバーが正常なサイクルで行われていれば、肌のバリア機能も正しく働き、トラブルが起こりにくい健康な肌になります。
肌荒れなどでできた傷や睡眠不足、紫外線で受けたダメージは、肌を早く修復しようとして、ターンオーバーを早める原因になります。そうすると、肌が正常につくられないままターンオーバーが進んでしまい、バリア機能が低下し乾燥や外的刺激に対して弱い肌になってしまいます。

日々のスキンケア

顔だけでなく体全体の皮膚を清潔に保つ、保湿を十分に心掛けることが大切です。
【スキンケアのNG行為】
・熱いお湯で肌を洗う・・・40℃以上の熱いお湯を使うと、肌を守るために必要な皮脂まで洗い流してしまいます。洗顔にはぬるま湯を使用しましょう。
・肌を強くこする・・・肌を強くこすると、摩擦が加わり肌にダメージを与えます。クレンジングや洗顔はゴシゴシこすらないようにし、顔や体を拭く時はタオルで押さえるようにして水分を拭き取りましょう。
・化粧水しか使用しない・・・洗顔後に化粧水しか使用せずスキンケアを終了してしまうと、せっかく補給した水分が肌から蒸発して逃げてしまいます。化粧水の後は乳液やクリームを使用して保湿しましょう。

11月のクイズはこちら↓

答えは、A.顔

皮膚の厚さは、全身同じではありません。顔の中でも、特にまぶたや口、鼻の周辺が最も薄い場所です。顔に比べ、頭や背中など外的刺激が多くかかるところは厚くなります。顔のように繊細な動きをする部分は薄くなっています。

参考:Sunsorit「お肌ってなあに?」

健康相談会の日程