今回は新石下薬局をご紹介いたします
茨城県常総市にある新石下薬局に行ってきました。
薬局の目の前には豊田城!という絶景のロケーション。グループ内では、唯一「EHR」というシステムを導入している薬局でもあり、処方箋の多くが糖尿病という専門性に特化した薬局です。開局して5年が経ち、開局当初とは違った進化がみられます。新石下薬局の今をお伝えします。
*新石下薬局は、2015年の関東・東北豪雨後に開局しているため、水害予防のため地面を高くして建築されています。
薬局長の清永さんに、薬局の特徴や取り組みについて聞きました
EHRを用いて、処方医と情報連携しています
EHR(電子健康記録)とは、診療情報や検査データなど医療機関が得られる医療情報が電子データ化され、異なる医療機関で共有できるシステムです。EHRというサービスに同意いただけた患者様は、医院の処方データとともに血液検査のデータが共有できるため、患者様が来局されるまでに服薬指導の組み立てが可能となり、スムーズにお薬の説明を行うことができます。糖尿病は血液検査のデータが重要なため、先に確認できるということはメリットが大きいです。
EHR は、薬剤師の頼りになる味方です
「ピンポン~♪」処方データが送られてきました
あれ、糖尿病のお薬が増えている、どうしたのかな?
血液検査データを確認してみよう~ たしかに、血糖コントロールの指標が悪化している!!
追加された薬は、患者さんの腎機能や肝機能で問題なく使えるかな?
甘いものや果物がお好きな患者様ですね。最近、足を痛めて散歩ができなくなったと記録がある。もしかしたら、そのあたりも影響しているかも。
★追加になった薬をわかりやすく説明して、きちんと飲んでもらうことが大切。
★心配性な方なので、薬が増えて起こるかもしれないことやその時の対処法もお話ししよう。
★お食事やおやつのことも、聞いてみることにしよう。
患者様に合わせた指導の準備ができるので、 一人ひとりに添った 服薬指導が行えます。
OTCは、カロリーや糖質を控えた商品などを多く取り揃えています
糖尿病の方の間食は、血糖値を急上昇させる砂糖が多いお菓子や脂質が多いスナック菓子などは避けたいものです。店内には、カロリーゼロの飴や1袋80キロカロリーと目安が分かりやすいビスケット、砂糖を使用していないジャムや飴など、カロリーコントロールのしやすい食品や糖質を抑えた食品を数多く取り揃えています。今のおすすめは糖質が10g以下の羊羹です。
ご年配の方は、つい主食中心の食事に偏りがち
フレイル予防が重要度を増している昨今、カロリーや糖質を抑えタンパク質を強化した食品の取り扱いもあります。
管理栄養士による栄養指導を行っています
糖尿病の方が血糖をコントロールするには、1日の食事の量や、エネルギー量(カロリー)の摂取量が重要なポイントになります。
1カ月に1回、管理栄養士による栄養相談を行っております。
日々の食事の内容や生活習慣から、管理栄養士がその方に合った食事の内容や摂り方のアドバイスをしています。アルコールや間食も必ずしも摂ってはいけないわけではなく、時間や量などを具体的に指導してくれます。
必要だとわかっていても、糖尿病の方が毎日の食事に気を配るのは大変なことです。何事も自分1人で考えるのは難しいこともあります。抱え込まずに、医師や管理栄養士、そして私たちと話をしながら一緒に治療を進めていきましょう。
薬局に行ってみて・・・
注射薬などの冷所品を保管する冷蔵庫は、なんと2台もあり、薬品名と一目で分かる写真付きで綺麗に表記されていました。薬品数も在庫数も桁違いで、そこにも専門性を感じました。清永さんは、手先が器用で環境整備が得意。それを、他のスタッフに褒められると、途端に照れて控えめになるキュートな薬局長でした。
開局5年目になる糖尿病に特化した薬局は、専門性も深め、患者様のニーズにも対応し日々進化していると実感しました。これからの新石下薬局に、乞うご期待!です。