実は、薬局に直接行かずにお薬を受け取ることができます。
それはなぜなのか……?どうしてできるのか……?

それは、9月に厚生労働省より施行された、病院・薬局を「ビデオ(テレビ)通話など」で受診・薬の説明を受ける「オンライン診療・オンライン服薬指導」を活用し、来院・来局することなくお薬をもらえるようになったからです。

なぜそんなことができるの?

オンライン診療やオンライン服薬指導は、離島や僻地など、医療資源の乏しい地域に住む患者様やさまざまな事情により外出が困難な患者様に向けて一部で認められていた制度でしたが 、一定の要件のもと全国で実施可能になりました。

病院・薬局に来られない理由はさまざまあると思われますが、
・病院や薬局内での感染防止
・移動が困難な患者様の負担軽減
・受付や会計の待ち時間短縮
などが考えられ、自分自身にとっても自分以外の人にとっても、活躍していく大切なシステムとなります。
薬局では「オンライン服薬指導」が当てはまります。

服薬指導とはなにか

日頃わたしたちが調剤薬局で薬をもらうときに受ける
☆薬の効果
☆薬の飲み方
☆処方された薬と今飲んでいる薬との飲み合わせ
☆薬でおこる副作用の確認
などの説明を行うことです。
今回はその服薬指導がオンラインでビデオ(テレビ)電話などの手段を使い実施することが可能となりました。それが「オンライン服薬指導」です。
簡単な手順などを記事にしていこうと思います。

《 手順について 》


①オンライン診療を受診
②ビデオ(テレビ)通話にてお医者様と問診
③薬局へ病院もしくは患者様自身からFAX・電子データにて処方箋を送信
④患者様へ薬剤師からオンライン服薬指導
以上の4点がおおまかな流れとなります。お薬は宅配(郵送)で届くので安心ですね!

 

↓!!!注意!!!↓

現在、「オンライン服薬指導」は複数存在しており、その中でも2つ取り上げます。1つ目が現在時限的措置として対応している「コロナウイルス時限措置」2つ目が「コロナウイルスではない通常のオンライン診療(改正薬機法)」です。

「コロナウイルスではない通常のオンライン診療(改正薬機法)」
こちらはいくつかの条件があり、
★病院のオンライン診療による処方箋(通常の対面受診した処方箋では薬局からオンラインに切り替えることができません)
★3か月以内にお薬をもらったことのある薬局
★前回の処方箋内容と今回処方箋内容が同一であること
以上の条件が必要となります。また、表にもある通りテレビ電話などを用いた顔が見える対面通話のみとなりますので、機材が必要になります。

また、オンライン服薬指導を行うと医薬品到着までのタイムラグや配送料を患者様に負担していただく形になります。配送が困難な医薬品や患者様の通信環境が不安定な場合などはオンライン服薬指導自体が難しいことがあります。

ですが、今後はオンライン診療・オンライン服薬指導が増加していく可能性があります!時代の流れとともに変化していく薬局形態ですが今後も患者様に安心していただける薬局を目指して頑張っていこうと思います!