2025.06.30
【サンテ通信】酢のチカラ
この時期は、湿気に暑さが加わり疲労感が増していきます。時により、食欲が湧かないなという日もあるのではないでしょうか。すっぱいお酢には、食欲を増進してくれる効果や疲労回復させてくれる効果があります。そして、健康面にも嬉しい効果がたくさんあるため、毎日の食事に取り入れたい調味料『酢』のお話です。 サンテ通信 7月号 他にもある!酢の健康効果 カルシウムの吸収を助ける 食物に含まれるカルシウムは、胃に入ると胃液(胃酸)によって溶けて、吸収しやすい状態になりますが、酢は胃酸の分泌を促す効果もあり、カルシウムの吸収に効果的に働いていると考えられています。 様々な酢の使い方 酢には、煮物・炒め物・ドレッシングなどの調理以外にも、様々な使い方があります。 ・肉をやわらかくする マリネや煮込み料理など、肉料理とお酢は相性抜群です。酢の酸により肉のタンパク質分解酵素が働きやわらかくなります。 ・魚の臭みをとる 魚の生臭さの原因は、トリメチルアミンというアルカリ性の物質です。トリメチルアミンはアルカリ性なので、酸性の酢を利用すると臭いの物質を抑制させることができます。2倍に薄めた酢で魚を洗い、キッチンペーパーで水気をふき取ってください。火を通す魚料理全般の下準備として使うことができます。煮物をする際は、大さじ1~2杯の酢を回しかけると臭みを抑える効果があります。 ・素材の色を鮮やかにする ごぼうやれんこんは、酢水にさらしたり、茹でる際に酢を加えると白く仕上がります。酢には、酸化酵素の働きを抑え褐変を防ぎます。また、酸性のため、ごぼうやれんこんに含まれるフラボノイド色素に働きかけ、白く保つことができます。 クイズはこちら⇩ 答えは、A.B.C 全てです A.リンス 『酢リンス』をご存知でしょうか。酢リンスとは、シャンプー後の髪に、1Lのお湯に大さじ1杯ほどのお酢を混ぜ、髪に浸したり、かけたりします。その後、お酢をよく洗い流すことでリンス完了となります。せっけんシャンプーのようなアルカリ性のシャンプーを使った時に、髪がゴワゴワする感覚がありませんか?また、カラーリングや白髪染めなどにより、髪がアルカリ性に傾き、キューティクルが開いてパサパサになっている方にも、酢リンスはおすすめです。傷んで開いたキューティクルがキュッと引き締まり、サラサラにする効果が期待できます。また、肌にもよく頭皮のベタつきがスッキリします。においが少なく使いやすいのは、「りんご酢(砂糖・ハチミツが入っていないもの)」です。 B.鍋のこげ落とし アルミ鍋は、酢でこげを落とすことができます。こげた部分がかぶるくらいの水を入れ、大さじ2杯の酢を加え沸騰させ煮ていきます。こげが柔らかくなるまでグツグツ煮て、火を止め10分程度おいてから木べらなどでこすると簡単に剥がれます。こびりついたアクにも効果があります。ステンレス鍋の軽いこげにも有効です。ホーロー鍋には、重曹と酢を利用しましょう。 C.シールはがし 酢を染み込ませたキッチンペーパーなどでシール全体を覆い、その上にラップをかけます。十分染み込んだ後、10~20分置いてからはがすと、酢の成分が粘着部分を溶かしてくれるため、はがれやすくなります。 『酢』には、上記のように生活に役立つ活用方法がたくさんあります。他にも、水垢を落としたり、殺菌作用を利用したカビ対策に効果があり、お風呂場やキッチン、洗面所、トイレなどの水回りの掃除にも活用できます。 また、酢には殺菌効果があるため、まな板や布巾などの殺菌にも役立てることができます。 7月の健康相談会の日程はこちら⇩