7月13日(土)、結城市東部包括支援センター主催の認知症カフェに、ひまわり調剤薬局 薬剤師の清水さんが参加しました。

茨城県西部に位置する結城市は、人口5万人弱の小さな市です。高齢化率は31%。市内には、地域包括支援センターが3か所あります。小さな市ですが、医療・介護の顔の見える関係づくりが進み、協力体制の充実した市です。

~認知症の人にやさしいまちになるように~ をキャッチフレーズに、

認知症を知り、学び、考えることができて、新たな出会い、地域とのつながりの場となるオレンジカフェを毎月開催しています。

結城市東部包括支援センターオレンジカフェの日程はこちら(PDFファイル:274KB)をご確認ください。

*************************************************

清水さんに聞きました

Q.どんな方が参加されているのですか?

参加した方は、市内の認知症の方、そのご家族、認知症を正しく理解しようと学びにきている方、ボランティア、市役所の職員、医療職、介護職など30人余り。
地域包括支援センターからは、自力で来られない方の送迎など、たくさんのスタッフが関わっていました。

Q.カフェの様子を教えて下さい

前半は、ハーモニカの演奏会、後半はウクレレに合わせた歌体操でした。“足”と“口”を合わせるのは意外に難しく、私も何度か間違えてしまいました。認知症を跳ねのけるくらい元気な参加者も多く、会場は賑やかな声が飛び交っていました。

1年分のサンテ通信と、認知症チェックリスト、在宅医療のパンフレットを持参しました。
サンテ通信では、Vol.30「夏を元気に過ごしましょう」Vol.31「おいしく食べて毎日元気」など、食を取り上げた内容に興味を持たれる方が多かったですね。ほかには、夏なのにVol.34「ドライアイ」の関心が高く、意外でした。
お渡ししながら、お薬の相談を受けました。

Q.おくすり相談は、どのような内容があったか、支障のない範囲で教えて下さい

真夏の開催でしたが、冷え性の相談が多かったですね。お薬そのものというより冷えない食事の相談、高齢の両親の食事のこと、食べてもやせてしまうなど、関心はやはり食べることが多かったです。
最近ニュースでたびたび取り上げられたせいか健康食品の効果への疑問の声もありました。
市販のドライアイの目薬の効果について相談がありましたので、より効果の期待できる目薬をご紹介しました。

Q.参加者に伝えたいことは

かかりつけ薬局のことを話しました。
「薬局を1つに決めている方は?」ということで手を挙げてもらったのですが、あがったのは会場の1/3くらいでした。かかりつけ薬局を持つことで、いろいろなことが相談しやすくなります。例えば、お薬を飲んで普段と違う症状が出たときに、まず薬剤師からアドバイスを受けることができます。お薬が残っている場合の相談もしやすくなります。
薬をきちんと飲むことができなくなることは認知症の早期から起こりやすいとも言われ、何らかの支援が必要となります。実は、薬剤師がご自宅へ訪問して、1回からお薬の管理をお手伝いすることができるのです。そして、在宅医療が必要になった時でも継続して訪問することができます。

Q.参加して思うこと

薬局の窓口で患者様と話すときは処方薬が中心となりますので、質問の予測ができますし心の準備もできますが、今回のようなイベントでは様々な質問が来るのでドキドキします。幅広い知識が必要ですね。
自分の気づきにもつながるので、薬局を飛び出してお話しできる機会があれば、 今後も積極的に参加していきたいです。